触れ合うということ

ハンドマッサージや触れ合うことで脳の下垂体からオキシトシンというホルモンが分泌され、心身にとても良い影響があることが広く伝わってきた時代に、新型コロナの共存により、触れ合うことが難しい世の中に変わってしまいました。

どれほど医療が進歩し医療機器が発達しても、医師が自分の五感を駆使して行う身体所見は診察方法として欠かせない診察方法です。

私達も肩が痛い時、お腹が苦しい時など、身体に不調を感じた時には、ご自分の手で撫でさする動作をすることと思います。
触れることで治るわけではないのに、なぜ手を当てさするのでしょうか。
なんとなく痛みが和らぐような気がするとか、摩ることで少し温かく感じ、労った気がすると言った具合に自然とそうしていますね。

家族や好きな人に触れられることで幸せと感じ、オキシトシンが分泌されるけど、自分で触れても効果がないのではと思っていますか?

目を閉じて
自分の頭に触れる、ここは私の頭だ。
頬に触る、ここは私の頬、手の温かさを感じるわ。
肩を抱きしめる。
胸に手を当てる、ここは私の胸。あたたかい。落ち着くわ。
お腹、もも、足‥‥
と言った具合に自分の手で触れた感覚を味わってみましょう。

お風呂あがりにクリームやアロマオイルで全身やセルフハンドマッサージをするのも良いでしょう。
自分の存在を確認してみてください。きっと大切にしたくなり心が安らぎます。

そんな後は、ぜひ温かいお茶で一息ついてみませんか。

米国である実験が行われました。
参加者の一方に温かい飲み物、もう一方に冷たい飲み物を手に、説明の間持っていてもらいました。その後ある人物を書いた文章を読んでもらい、その人物についての印象を評定してもらったのです。すると、手に温かい飲み物を持った人は、その人物に対して「親切」「寛容」だと判断する傾向にあり、さらに実験のお礼の品として「友人へのギフト」か「自分用の品」のどちらかを選んでもらうと手を温めた人は前者を選ぶ結果となりました。その後の実験では、皮膚を温めると、人との心理的距離が近くなることや、信頼しやすくなることが分かっています。
温かいお茶を手に包みながら飲めば、豊かな気持ちがプラスされそうですね。

これは手に限らずどの身体部位であっても同じ結果になるといいます。
全身を温めると聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?
そう、お風呂ですね。
お風呂にリラックス効果があるというのは、こんな理由でもあったのです。
こんな時だから、ゆったりお風呂に入ったり、温かいお茶を手にしたり、セルフマッサージでオキシトシンの癒しの効果を感じてみては。





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ここでは、健康についてや、自然の摂理などといった、『気付き』をテーマに書いています。 ご自分の体の中を想像すること、自然のバランスや生命の素晴らしさに気付くことで、喜びや愛しみを感じ、自分もひとも大切にする事が心身を強くする第一歩。 【食べて・笑って・恋をして】 健康へと導く食の知識や、大切な人との暮らしの笑顔と、ご自分を愛おしむ気持ちを大切に、 どうぞ健やかにお過ごしください。 感謝